商品の説明

今日私は、今まで苦労をかけた妻や娘に
「死んでお詫びしよう」と決めました

「ガサッ、ガサッ…」

腰ほどまである草を、両手でかき分けながら、その男は山奥を目指して歩いていた。

「今日でこの世ともお別れか…」

そう思うと、自分の不甲斐なさに悔しくて、男は涙をこらえられなかった。悔し涙を、ボロボロになった袖で拭ったー。


これは、とあるリンゴ農家の話。

1970年代、その夫婦はりんご農家として、生計を立てていた。

決して裕福だったわけではなく、娘たちの給食費を払ってやるのが精一杯。娘たちに好きな服を買ってやることも、学用品さえも買ってやることはできなかった。それでも家族は楽しく過ごしていた。

そんなある日、妻の体に異変が生じ始めた…。妻は年に十数回もリンゴの樹に散布する農薬を体に浴び続けたことで、どんどん蝕まれていった…

その男はそんな妻の姿を見て、完全無農薬のリンゴ栽培を決意した。しかしそれは当時、絶対に不可能な栽培方法と言われていた。りんごの樹は、害虫や病気の影響を受けやすく、農薬がなければ、すぐに枯れてしまう。案の定、農薬をやめた1年後には、りんごの樹は全て病気にかかり、ただの1個もりんごを収穫することが出来なくなってしまった。もちろん、りんご農家としての収入は0になった。

せめて、育ち盛りの娘たちには元気に育ってもらいたいという思いで、出稼ぎで稼いだほんのわずかなお金は、全て娘たちの食費に費やした。その男は、雑草を食べて食いつないでいた。栄養失調かと思うほどげっそりと痩せていた。

娘たちも痩せていく一方だった。出稼ぎのバイト代だけでは、全く足りない。病気で苦しむ妻にも十分な栄養を与えてやれない…。

何度も失敗を重ね、借金ばかりが膨らんでいった。次第に周囲の農家からも「あいつはおかしい」「馬鹿だ」「家族がかわいそうだ」などと冷たい視線を浴びた。

なんども諦めようとしたが、りんごが大好きな妻にもう一度りんごを食べさせてやりたい。ただそれだけの思いで、続けていた。

しかし、、りんごが実ることはなかった。無農薬のりんごに挑戦してから6年の歳月がたっていた。その男はついに自殺を決意した。

「今まで苦労をかけた妻や娘に、死んでお詫びしよう…」

そう思い立って、1人で山の中に入っていった。


すると、彼はそこで自生した1本のどんぐりの樹を見つけた。樹木は枯れることなく、また害虫も発生していなかった。自然の山の中に生えたその1本の樹は、しっかりと根をはり、とても頑丈だった。そのどんぐりの樹を夢中になって、観察した。土の柔らかさ、益虫がたくさんいたこと、周りの雑草が生えっぱなしだったこと、全てが畑のりんごの樹とは違っていた。

これにヒントを得たその男は、早速畑に帰り、その森の自然の状態を再現していった。

土に状態、雑草、害虫と益虫のバランス…独学で全て学び、実際に試していった。


そして、8年目のある日、畑を見に行くと、ついにりんごの花が咲いていた。

挑戦を始めて8年、初めて、完全無農薬のりんごが完成したのだった…


・・・


これは実話で、今もこの男が作るりんごは、「奇跡のりんご」として全国の人が手に入れようと、彼の元を訪れています。今では、りんご1つ手に入れるのに、4年待ちだそうです。


何がこんなにも人を熱狂的にさせるのか?

この男のりんごが、なぜこんなにも熱狂的に愛されるのでしょうか?

なぜ4年も待ってまで、買おうと思うのでしょうか?

完全無農薬のりんごが、欲しいからでしょうか?珍しいからでしょうか?


いいえ、違います。

全国の人々が、時間とお金をかけてまで、この男のりんごを買おうと思う理由。

それは、、


『ストーリーがある』からなのです。


これが今日のメインテーマです。

あなたの身の回りので、愛用しているものを思い浮かべて見てください。

●スターバックスのコーヒー…

●アップルのMacbook…

●ナイキのシューズ…

これらのブランドにはすべてストーリーがあります。

そのストーリーが、人々を感情的に行動させるのです。


USPからストーリーの時代へ…

もう、マーケティングやセールスライティングを学んでいるあなたなら、物を売る時、USP(独自のウリ)が大切だと言うことは、何度も聞いたことがあるでしょう。

でも、この物が溢れかえっている日本で、あなただけの”独自のウリ”を見つけ出すことは、とても困難なことですよね…

(確かに、その”独自のウリ”を見つけ出すことが出来れば、すごい力を発揮するのですが)


そこで大きな力を発揮するのが『ストーリー』なのです。

人は、生まれながらにして、ストーリーを求める生き物です。

小さい頃に絵本を読んだ経験から始まり、今では、小説やドラマ、映画など、様々なストーリーと触れ合い、それを求めています。


あなたも、ついついドラマを何時間も夢中で見てしまった経験はないですか?

冒頭のストーリーを、ついつい最後まで読んでしまいませんでしたか?


このストーリーの力を、あなたのビジネスに取り入れるのです。

どんな会社や、商品、ブランドにだって、”ストーリー”があります。急に商品が「ぽんっ」と出来上がるなんてことはあり得ません。

なにも、冒頭に出てきたような”ドラマチックな”ストーリーである必要はないのです。

その商品の開発秘話、『どうして』そのサービスを提供しようと思ったのか、あなた自身のストーリーを語ればいいのです。そうすれば、お客は感情的に行動を起こし、あなたの熱狂的なファンになるでしょう。


あなたのビジネスに、”ストーリー”を取り入れるコツ

とはいえ、「ストーリーをただ語れば、お客を感情的に行動させることができる」というものでもありません。ストーリーを語っても、全くお客を惹きつけないことだってあります。

ストーリーを語って、お客を惹きつけるためには、ちょっとしたコツがあるんです。

その1つを今日はお伝えしたいと思います。


お客を惹きつける「素晴らしいストーリー」であなたの商品やサービスをブランディングするために必要なのは、シンプルな6つのステップです。

あなたはこの6つのステップの質問に順番に答えていってください。そうすれば、自分だけの、お客を熱狂させるストーリーを語ることができるようになるでしょう。


①バックストーリーを集める

「始まり」「次に何が起きたか?」「そして今は?」の3つのセクションに分けて考える
その商品、サービスがどのようにして始まったのか、誰が始めたのか、始めた理由は何か、
最初から大成功だったのか、その商品やサービスがどのように変わってきたのか、
そして今はどうか?


②あなたの商品やサービスの性格を決める

あなたの商品やサービスを、他にはない唯一無二の存在へと性格づける。
その商品やサービスは、お客のどんなニーズをどの程度満たすものか、そのサービスの目的は何か?


③理想のお客さんを考える

最もあなたの商品を買ってくれそうな見込み客を見つける。
見込み客は、どんな問題を解決したいと望んでいるか、その見込み客の信念や、価値観は?


④あなたの商品と理想のお客さんを関係づける

あなたの商品やブランドが表す価値観や信念が見込み客が購入の動機になる価値観や信念とシンクロしなければいけない


⑤障害に立ち向かう

素晴らしい物語は、必ず障害に立ち向かい、それを乗り越える。
あなたの目の前にある障壁は何か?ブランドが可能性を十分に花開かせるのを妨げる障害は何か?


⑥「ストーリー・ブリーフ」を完成させる

今までのステップに矛盾がないかを見直し、それらを短く要約する。


いかがでしょうか?

今すぐ取り組んでみてはいかがでしょうか?


それだけではありません。 本書には他にも…

これだけではありません。本書を読めば他にも、


 

●見込み客と永続的に関係を築く方法。

 

●様々な研究で明らかにされてきた、人の心を動かす”ストーリー”の12の原型

 

●USPではないUVPで、お客の心を動かす方法


などなど、あなたが取り組みやすく、成果につながるような内容が満載です。 一度試して見ませんか?

目次・章立て

Foreword
USPから物語(ストーリー)へ…001
どう語ればいいかではなく、何を語るべきか

ReIntroduction
物語の目的とプランニング…004
「ストーリー・ブランディング」の真の力を伝えたい

Note to the Reader
プロダクツとブランド…007
本書は、ブランディングをどう定義しているか

Part1
ストーリー・ブランディングの誕生

物語がなぜ、ブランディングに火をつけるエンジンになるのか

Chapter0.5
価値ある物語
なぜ私は、この本を書かずにいられなかったか
物語(ストーリー)には大きな力が秘められている…021
ストーリー・ブランディング=ブランドを理解するプロセス………023

Chapter1
インスピレーション
クリエイティブ・ブリーフから、創造的な制作物へ
“スーツ”のあだ名に秘められた意味…025
クリエイティブ・ブリーフ作りのプロセス…027
あなたはこのブリーフから、リンカーンのスピーチを生み出せるか…029
なぜ、“スーツ”なのかに気づいたとき、私は物語を書き始めた…031
見込み客の立場から手紙を書く…033
顧客が必要とする物語を使ったアプローチ…037

Chapter2
物語(ストーリー)の時代
テクノロジー万能の世に求められるもの
物語が今、大きく注目されている理由…040
物語の力でブランディングする…042
それは、ストーリーテリングと何が違うのか…044

Chapter3
物語(ストーリー)の本質
ただの作り話ではない、魂を探すための旅の地図
物語の定義を探す旅…049
“良い”物語とは、どんな物語か?…051
プロットとテーマ──何が物語を良いものにするのか?…052
声高に説明するのでなく、それとなく提示する…056

Chapter4
2つの登場人物(キャラクター)
ストーリー・ブランディングのモデルを実行する
2つの登場人物が障害で隔てられたモデル…063

Chapter5
4つのレベル
ブランドと見込み客の関係を心理面で変える
ブランドと見込み客を強くつなげる4つの旅のロードマップ…071
あなたのブランドが、レベルⅣに到達する可能性を探る…076
顧客とのつながりの強さをどのようにして計るか?…078

Part2
ストーリー・ブランディングの構造

物語のエンジンはあなたをどこへ連れていくのか

Chapter6
6つのC
ブランドの何が物語に影響を及ぼすのか
ストーリー・ブランディングのプロセスを組み立てる…085
6つのCのプロセスを完了する…092

―Step1 バックストーリーを集める
Chapter7
バックストーリー
企業の過去、現在、未来を分析する
ブランドの置かれている状況を分析する…095
企業文化の観察をもとにバックストーリーを描く…096

―Step2 ブランドを性格づける
Chapter8
ブランドが第一
消費者のニーズという束縛から自由になる
マーケティング・コンセプト──顧客が先か製品が先か…100
王様を研究するより、あなたのブランドを研究せよ…102
ブランドの意味を内面的に理解することからスタートする…104
あなたのブランドを性格づけるXマークを探せ…107

Chapter9
ブランドの内層
信念と価値観で構成されるブランドの魂
曖昧な社是よりは、UVPこそブランドの信念に直結する…114
ブランド・ヒーロー(主人公)が、私たちとつながるとき…116
人の行動の背後には、価値観や信念がある…117

Chapter10
元型分析
隠れた意味を表面化して、ブランドの内層を明確にする
登場人物の行動パターンを明らかにしたユングの「元型」…124
マーケティングに応用可能な12種類の元型…125
人々の行動を説明する心理的特徴を明確化する…138
ブランドの内層への最終的な考え──価値観と信念…139

Chapter11
ブランドの外層
プロダクツが目標に到達する中、障害といかに取り組むか
特徴とメリットが、ブランドの内層の証明として働く…143
マーケターは、内層と外層を混同している…144
外層の役割は、ブランドへの信頼を育てることである…149
ブランドの内層と外層を一致させる…154

―Step3 見込み客を性格づける
Chapter12
見込み客の内層と外層
ブランドと見込み客の関係作り
見込み客の内層と外層の違い…158
ラダリング・インタビューを通して見込み客を考察する…160
見込み客の内層と外層を明確にするさらなるテクニック…162

―Step4 登場人物(キャラクター)同士を結びつける
Chapter13
適切なマッチング
見込み客との間に強固で永続的な関係を打ち立てる
サラダバーのジレンマに陥らないために…168

―Step5 障害に立ち向かう
Chapter14
障害に取り組む
見込み客との間にレベルIVの関係を築く必須の行程
ブランドと見込み客のつながりを妨げる4つの障害…175
大きな価値を示せれば、障害を乗り越えられる…179

―Step6 「ストーリー・ブリーフ」を完成させる
Chapter15
ストーリー・ブリーフ
ブランドストーリーの各要素を明確にする
例1:架空の洗剤ブランド、ブリーチ・ブライト…188
例2:架空の長距離トラック、マーベリック…191

Chapter16
一人称(アイ・アム)文を書く
共感できる一人称文を、どのようにして書くか
役柄と一体化するには、役柄をよく観察し、役柄に入り込む…196
一人称文は、どう書いたらよいか…200
見込み客とブランドの一人称文を書く…201

Chapter17
一人称(アイ・アム)文の例…208
読み手の共感と理解を高める文章を書く練習

Chapter18
独自の価値提案
ブランドについて記す最も重要なセンテンス
UVPは、USPと何が異なるのか…214
UVPとテーマラインの関係…218
すぐれたUVPを考案するヒント…221

Part3
ストーリーを仕上げる

プランニングのプロセスのための指針

Chapter19
リサーチ
ブランドと見込み客の間をつなぐツール
ミスコミュニケーションのリスク…226
テストで、ブランドのアイデンティティを設定できるか…229

Chapter20
2つの真実
ビッグTとスモールtから効果的な広告がわかる
ビッグTとスモールtの真実…235

Chapter21
創造的な才能
クリエイティブ・チームには、手錠がかけられている
クリエイティブ・チームの機能が、なぜ危機に瀕しているのか…239

Chapter22
真実と物語が出会う時
「ジ・エンド」が示す終わりと始まり
裸の『真実』が、『物語』の美しい衣をまとうとき…244

Chapter23
原理を応用する
パーソナル・ブランディングとセールスに役立てる
あなたを際立たせるパーソナル・ブランディングのヒント…248
ストーリー・ブランディング流セールスのヒント…250

Part4
エッセー

付録 : ストーリー・ブランディングについての補足

01
物語を売る…254
ブランドより遠くまで進む内層の力

02
本物の物語…258
ブランドのハートに着目する5つの方法

03
物語の活用…261
ストーリーテラーから学べる5つのこと

04
幸せホルモン…266
「信頼」を売るガラクタ商品から発見したこと

05
意味を強化する…268
ジョージ・オーウェルからブランディングの教訓を学ぶ

06
新しい説得の道…272
「自慢話をする」広告から創造的な広告へ

07
人材を評価する…277
仕事をゲットしたい? それなら物語を語ろう

08
競争相手…280
長所を宣伝するだけでなく、独自の価値提案(UVP)が必要だ

09
物語を使って売る…285
あなたのブランドがなぜ存在するのか、その答えを語る

Conclusion
私の物語…288
私は、いかにして物語の力に関心を持つようになったか

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著者紹介

ジム・シグレノリ(Jim Signorelli)

ジム・シグレノリ(Jim Signorelli)

2ジム・シグノレリはマーケティング分野の思想的リーダーであり、講演者でもある。またストーリー・ブランディングの世界的なエキスパートの1人として称賛を浴びている。アメリカ、カナダ、ヨーロッパの新聞・雑誌にはシグノレリの特集記事が掲載され、ラジオのトーク番組にも特別出演している。
これまでシティバンク、ゼネラルエレクトリック、東芝、クラフトフーズ、バーガーキング、KFC、タコベル、マクドナルド、米国マーケティング協会、ブルークロス・ブルーシールドなどをクライアントに持つアメリカ国内の大手広告代理店で仕事を行なってきた。 またeswStorylab の創業者でありCEOでもある。同代理店は『クレーンズ・シカゴ・ビジネス』紙のシカゴの広告代理店トップ25に挙げられ、また急速に成長している企業として『Inc.5000』のリストに3年連続で選ばれた。
『StoryBranding』(訳注:本書の原書)の初版は「アクシオム・ビジネス・ブック賞」のマーケティング・広告部門でゴールドメダルを受賞している。さらにジムは「U.S. バンクス・スマート・リーダーズ賞」の受賞者でもある。

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