あなたは今までの人生でこういう経験がありませんか?
・社運を懸けた商談をどうやって進めていいか分からない。
・就職や入学の面接で何をアピールすればいいか分からない。
・上司からいつも給料に見合わない理不尽な仕事を割り当てられる。
・相手から不利な条件を提示されてもなかなかNO!と言えない。
・何かを契約した後でよく考えてみるといつも損をしている気がする。
もし、一つでも思い当たるふしがあればこの本はあなたの助けになるかもしれません。
なぜなら、この本はこういった交渉を自分に有利に導く”秘訣”が書かれているからです。
実は世の中のほとんどの人はこういった交渉の結果、自分にとって不利な契約を結んでしまっています。なぜなら、良く考えてみれば当たり前のことなのですが、普通の人は交渉の方法を学んだ経験などありません。
ですので、海千山千の交渉の達人を相手に交渉を有利に進めることなどできるわけがないからです。そして、たくさんの手痛い失敗を通じてようやく自分の身を守る術を身につけるているのが現状です。
では、こういった交渉で「負けない」ようにするには、 そして、交渉で自分にとって有利な結果に導くにはどうすればいいのでしょうか?
それには交渉の達人がどうやって交渉を進めているのかを見てみる必要があります。
多くの場合、交渉というのは心理戦です。ビジネス界の交渉人の多くはまず初めに相手に希望や期待を持たせ、巧みに「欲しい」という気持ちにさせます。巨額の手数料が手に入る。将来の出世に繋がる。そんなバラ色のシナリオを相手の頭の中に描いて、ぜひ相手との交渉を成立させたいという気にさせてしまいます。
そして相手の気持ちが固まったところで、条件の変更や例外があることを伝え、たくさんの要求を突きつけ、あれよあれよという間に自分に有利な交渉を成立させてしまいます。分かりやすく言えば達人に気付かないうちに後出しジャンケンをしかけられて必然的に負けているようなものです。
この本の著者、ジム・キャンプによると、交渉に於いては「欲しい」という気持ちを相手に悟られたら立場が不利になり交渉が難航すると言っています。逆に言うと「欲しい」と思わせてしまえば全ての交渉を支配することさえ可能になります。この本はその交渉で相手の交渉から自分の身を守る本であると同時に、有利になるための「技術」を身につけるための本でもあるのです。
著者のジム・キャンプは長年にわたる何千という交渉経験から交渉を成功に導く秘訣は「NO」という一言だということに気が付きました。しかし、ただ単に交渉の現場でNOと言ってしまうと相手の気分を害したり、交渉は決裂してしまい、大事なビジネスの商談や苦労して作った人脈が壊れてしまいます。
ですので、交渉を上手く進めるには「正しいNO」を使うことが大事です。言い方を間違えないでNOを上手に使えば、交渉相手は勝手に自分のメリットを考えて向うから譲歩してくるようになります。そして、その結果お互いに満足のいく契約を成立させることができるのです。
では、一体どうすれば効果的な「NO」のスキルを身につけることができるのでしょうか?
それこそがこの本「NO!」に書かれているテーマです。著者のジム・キャンプは長年にわたる何千という交渉経験に加えて、アメリカの国防総省やメリルリンチなど500を超える会社や団体企業へのコンサルティング経験から、どうすれば素人でも効果的に交渉術を身につけることができるかをこの本に記しました。
ですので、実際に使えるノウハウや、解決策などが満載の使える実践書というわけです。
Part1 ジェットコースターを止めてくれ、私は降りる
Part2 結果を出したい?
Part3 優位に立つなら返事は「ノー」
Part4 史上最強の交渉術
Part5 クルーザーを手に入れるには
Part6 ソクラテスだってかなわない
Part7 パワー・ツール
Part8 実際のところは、わからない
Part9 決定を下すのはだれだ
Part10 求めるものを手にする
Part11 本当の予算管理
Part12 完璧な準備
絶版